takomblr

Month

July 2010

“

植物状態の人と、今日も会う。

仕事で。

ナースでぇーす☆命救ってまぁーす☆

って昨日の合コンで言って、「実演!」なんつって脈を測るふりして手を握ったりして、

すごい楽しかったその翌日に、真顔でここにいて、本気で脈を測っている。

その脈はとても規則正しく、きれいに打っているけど、

目の前の人は、目も開けない。いや、たまに半目。なんの意識もない。

何も喋んない。何も食べない。自分で息すらできてない。

人工呼吸器の一定の吸気排気のリズムと、心電図モニターの音と、たくさんの点滴がぐるぐると彼を囲んでいる。

その人は、私の彼氏でもなければ、親御でもない。ただの一期一会。私はこの人を知らない。

ある日、玄関で倒れた。脳出血だったみたい。

1人暮らしで、家族はいなかった。地方から1人出てきて、兄弟からも絶縁されていた。

色々な機関をあたって、やっと連絡先を見つけて連絡を取った家族は

「いやぁ~あの~」を100回くらい要所に挟みながらも、

つまりは「死んだら、連絡ください」

ということを言った。

可哀そうとは、思わなくなってしまった。もう。

人生のその瞬間だけを見て、ドラマのように「ひどい、可哀そう」とは思わなくなってしまった。

本当に色々な人生が人にはあって。

長い長い色んな積み重ねの中で今、その言葉があるってことを、いっぱい見てきた。

仕方ない。

脈は正常。

呼吸は一定。

でも植物状態。

家族は全てを病院に任せた。

生きてても、死んでても、なんでもいい人。

主治医の興味はどんどん薄れて、そっと、その人は、そこにいるだけの人になった。

愛されて愛されて、抱きしめられて、見舞いも何人もくる患者さんの横で、

静かに、ピッ・・・ピッ・・・と彼の心電図モニターの音が響いていた。

この人は、生きているのだろうか。

この人は、死んでいるんじゃないか?

もうほとんど死んでいるんじゃないか?

脳死とかドナーとか命のリレーとか、そういうの見聞きするたびに、

私は見失う。

命ってのは何で、臓器ってのは何で、この人は何で。

血圧が少し、安定しない夜があった。

私は医師に報告した。

血圧を上げる薬も、下げる薬も、たくさんあった。

でも医師は、「んー」を何度も繰り返し、私を静かに諭すように、

「自然に看取ってあげよう」と言った。

死っていうのはさぁ~

医療の敗亡じゃないんだよぉ~

むしろね、むやみに色々やることのほうが~

かえって人間の尊厳を奪い~

人間らしさを奪う行為にぃ~

「美しい」と思う。そういうのって。

美しいし、わかりやすいし、とても満ちているって思う。言葉で聞くと。文で読んでも。

人間らしくないよね。機械につながれて、点滴チューブに囲まれて、ただ延命されてる。

しかも誰一人、「この人を助けて」って人もいないわけで。

うん。

うん。

うん。

先輩にそう伝えると、「うん・・・」

後輩にそう伝えると、「はい・・・」

私たちは、そうして、彼のカルテを閉じた。

その日、たまたま飲みに行って、うまいうまい言って煮物を頬張りながら、

全然違う話をしてたのに後輩が、

「でも、なんか今日、いつもより顔色良かったですよね」

と、言った。

「あの人さー、髭はえる速度、超はやくないー?

 私、朝そったのに、夜もうボーボーだったんだけどー」

と先輩がクスクス笑った。

手を、彼の手を、握ったことがない看護師はいない。

毎日、毎勤務、私たちは欠かさず、彼の手を取り脈を測る。

彼の名前を耳元で呼び掛ける。

体を吹く。

腕を取り、足を抱えて、抱きしめるかのように、体位をかえる。

毎日毎日熱を測って、熱のある日には氷枕を、熱が下がればそれを枕に。

汗をかけば、タオルでふいて、髭をそる。爪を切る。

そんな中で、「あれ?今日、顔色いいな」って日がある。

「あれ、今日苦しそうだな」って日もある。

毎日、毎時間、違う。

脈も血圧もタンの量も、すこしずつ違う今日がある。

どんだけ機械に囲まれようとも、管に絡まれようとも、

この人を、人間らしくないなんて思えたこと一度もない。

わかっていても、目の当たりにすると脳死は人の死だなんて思えない。

生きているとしか思えない。

意識がないことなんてちっぽけなことなくらい、

今ここにある命が圧倒的すぎて、

命すげぇーって思って、

死んでく人もたくさんみるからこそ、

もう生きてると死んでるじゃ、全然違って、

「人として生きてるとは言えない」って言葉が薄っぺらに感じるくらい、

ただもう、ただもう、命があるってことがすごい。問答無用に。命がすごい。

学生の頃は「病院で死ぬということ」を読んで感銘を受けて、

人間らしく生きるとは~!なんて必死だったけど、

人間なんて、どう生きたって、人間らしくしかならないわけで。

法律とか、もう色々あるんでしょうけど、

その時代時代の雰囲気で変わるものの上に乗せてしまっていいのかと思うくらい、

今、現場で、毎日見つめる命というものは、すごい。すごすぎる。

脳死という問題があり。延命という問題がある。臓器という問題もそこをウロウロしている。

命のリレーと言われたり、死待ちの医療と言われたり、枯れ木に水と言われたり。

でも、今、その命の目の前に立ったとき、何も正解を言えない自分がいる。

植物状態の人と、今日も会う。

明日も明後日も、やっぱり会いたいと思っている。

”
—ベテラン看護師に問われても、わからない命のこと。 (via openarms) (via webstocker) (via budda) (via fukumatsu) (via nakano) (via mitaimon) (via konishiroku) (via dannnao) (via suzukichiyo) (via route24) (via decobisu) (via xmmm)
Jul 22, 20105,047 notes
“

「例えば、半径30kmの一般的な大きさのブラックホールに近づいてみましょう。まず、ブラックホールの半径の3倍(90km)まで近づいた時点で、どんな物体でも重力に引かれて引き返せなくなります」

おおっ! ブラックホールに吸い寄せられて落ちていきます。
い、痛い! 全身がいだいよ! それに熱い!

「実は、通常の大きさのブラックホールだと、近くまで行くと潮の満ち引きと同じように重力源に近い方と遠い方を引き伸ばす力(潮汐力)が強く働きます。体は落ちる方向に引き伸ばされ、側面は縮められ、ブラックホールに入る前に引き裂かれてしまいます。もちろん、周りのガスの温度が高ければ焼かれてしまいます」

そ、そ、そんばぁ…ひでぶ!
…ひどいじゃないですか先生…やっぱりブラックホールには入れないんですか!

「今度は半径3億kmの巨大なブラックホールで、ガスの温度はとりあえずなしにして考えましょう。この場合、潮汐力は小さくなるので、ブラックホールに入ることができます」

おおっ! 体がどんどん引き寄せられて、目の前になんか黒いのが見えます。ついにブラックホールに突入かっ! どうなる、オレ!

「ブラックホールの中心は重力が無限大になった“特異点”です。ただ、特異点そのものをブラックホールというのではなく、それ以上近づくと光すら引き返せなくなる境界線までがブラックホールと認識されています。その境界線を“事象の地平線”と呼び、特異点から事象の地平線までがブラックホールの半径です。もしかしたら、特異点にたどり着くまでは生きていられるかもしれません」

あぁ、いま通りましたよ、事象の地平線。前方に真っ暗な球が見えますね。ん? 周りは青い光がいっぱい!

「前方の黒いものが特異点で、周りの青い光はあなたと一緒に吸い込まれている惑星のガスや光です。後ろを振り返ってごらんなさい」

赤い光がいっぱい見えます! …あぁ、そうか。あの光はブラックホールの解明に挑んできた科学者たちの魂ですね?

「違います。赤い光はあなたの後に吸い込まれたガスや光です。近づいてくる光は波長が短くなるので青く見え、遠ざかる光は波長が長くなるので赤く見えるんです。これを光のドップラー効果といいます」

ひょえ~、これがブラックホールの中! ああ…アムロ…刻が見える…。あっ…。

「ついに特異点に到達しましたね。そこは重力が無限大になっているから、実は今の物理学では破たんして扱えません…要するによく分かっていないんです。一瞬で体がつぶれるかもしれませんし、どこか別世界へ出られるかもしれません。でも、私にはブラックホールに落ちていくあなたがまだ見えますよ」

え? 僕、もう中に入ってますけど…。

「実はブラックホールに落ちる人を観測すると、面白い現象が起こります。アインシュタインの一般相対性理論では、重力が強くなるほど時間はゆっくりと流れます。だからブラックホールに近づくあなたを私が見ていると、だんだんスローモーションになっていくんです」

ウソ! 一瞬で吸い込まれましたよ。

「それは私とあなたとで時間の流れ方の差ができたからです。仮に、あなたが1秒で吸い込まれても、私の時間では100時間や100日かけてゆっくり入っていくように見えるんです。そして、最終的にはブラックホールの手前であなたの体が止まったままの状態で見えます。これはとてつもない重力によって、時間のズレが無限大になってしまったから。ただし、光のことを一緒に考慮すると、実際はブラックホールに近づくと、光が届かなくなってくるので、あなたの体は停止するより前に、赤く暗くなり見えなくなります。時間のズレを無限大にする(止めてしまう)ブラックホールが、別名“凍結星”といわれているのはそのためです」

”
—

ブラックホールに入っても中心にたどり着くまで生きている!?(R25) - Yahoo!ニュース (via jun69)

宇宙ヤバイ

(via hayami) (via kml) (via jinakanishi) (via gkojax) (via konishiroku) (via udonchan) (via hisaruki) 2009-09-10 (via gkojay) (via petapeta) (via atorioum)

(via femm)

Jul 11, 2010962 notes
“

  • ル ポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

図書館で借りてきて読んだ。Ⅰが貸し出し中だったのでいきなりⅡから。

アメリカに比べればまだ日本なんかマシだな、と思ってしまう内容。最悪なアメリカ人の人生をこの本の情報を元に書くとこんな感じ。

  1. 高校生になって「このまま高卒じゃ単純労働の仕事しか無いじゃん」と大学進学を決意
  2. だけど親が学資を貯めてるとかありえない(アメリカ人は貯蓄しない)。学資ローン借りるか
  3. 借りて無事大学進学。だけど大学の授業料が在学中に上げられていく。学資ローンの金利も勝手に上げられていく
  4. 授業料安い大学に転校するか。でも大学側は転校に必要な資料を提出してくれない(転校されたらお金が入ってこなくなるから)。学資ローンを金利が 安いヤツに借り替えようとするが、学資ローンに関しては法律で借り換えができない。そしてなんと、学資ローンは自己破産の適用もされない(借りたら最後、 返すまでずっと借金背負わされたまま)
  5. 大学卒業頃には借金まみれ。借金の多さを理由に就職できず。
  6. お金が無くなって住む場所もなくなり、ホームレス生活
  7. ホームレスは法律違反(一部地域)、と言うことで刑務所行き。
  8. 刑務所も民営化で有料。1日10ドル取られて、生活必需品も有料。それに対して刑務所労働の賃金は超低賃金。払えるわけも無く、ますます借金膨ら む。
  9. 出所した頃には刑務所時代の借金+学資ローンの借金がますます増えててまたホームレス生活
  10. 3回刑務所に入ると「スリーストライク法」で自動的に終身刑。一生刑務所の中で低賃金重労働。まさに奴隷人生。

てな感じ。特に問題だと感じたのは

  • 社会に疎い学生時代に自己破産の適用外となる学資ローンを組まされること。しかも借り換え不可で金利も勝手に上げられる
  • 刑務所の囚人=低賃金で働かせることができる労働者。変な話、企業としては囚人が増えれば増えるほど安い労働力を国内で確保できると言うことで、 テロ対策を名目にどんどん法律厳しくして犯罪者増やして刑務所に放り込んでる。

この本を読んで思ったのは、アメリカでは奴隷制度が復活している、ってこと。現在の奴隷とは、借金と言う足輪をとにかく隙あらば嵌めさせて、一旦嵌 めさせたらもう一生二度と外れないようにして働かせる。

”
—アメリカの新奴隷制度 : web-g.org (via kogumarecord) (via fukumatsu) (via ipodstyle) (via makototz) (via atorioum) (via femm)
Jul 11, 2010513 notes
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